アートの扉Ⅱ「入江明日香―あめつちの詞」展
【開催期間】 2017年4月9日(日)~6月18日(日)
【休 館 日】 月曜日(祝日の場合は翌日)と祝日の翌日※ゴールデンウィークは休館なし
【開館時間】 10:00~17:00(入館16:30まで)
【入 館 料】 大人310円(260円)
高大生210円(160円)
小中生110円(80円)
※( )内20名以上の団体料金
※障がい者割引あり
【オープニング関連事業】 ◆「入江明日香とキューレターによるギャラリートーク」 4月9日(日) 午前11時~11時30分 会場:本館ギャラリー ※参加無料
◆「入江明日香の一版多色刷り銅版画ワークショップ」 4月9日(日)午後2時~4時 会場:研修室 参加費:2000円 定員:10名(要予約) ※応募者多数により、定員に達しました。 なお、現在キャンセル待ちでの 対応をさせていただいております。
西脇市岡之山美術館は、瑞々しい感性で創作を続ける若手作家の世界に焦点を当て、その芸術の魅力を探る「アートの扉」シリーズ展を2015年から実施しています。第2回となる本展では、2016年春に好評を博した「丸沼芸術の森コレクション」展出品作家の一人、入江明日香の独創的な版画の仕事に注目し、「入江明日香―あめつちの詞(ことば)」展を開催します。
入江明日香は、1980年東京都に生まれ、2004年多摩美術大学博士前期課程美術研究科版画領域を修了した若い版画家です。
手漉き和紙に銅版画をコラージュし、水彩、墨、箔、胡粉等でドローイングを施す斬新な想像力による新感覚の作品は、多くの人々の共感と関心を呼び覚まし、「第4回池田満寿夫記念芸術賞」や「PAT in Kyoto京都版画トリエンナーレ」で大賞を受賞するなど、近年、大きな注目を浴びています。
入江は天地(あめつち)に暮らすものたち、生きとし生けるものの「共存」と「風化」に関心を寄せて、イメージどうしの境界を取り払って現れる独自の表現を一途に追求しています。2012年に文化庁新進芸術家海外研修員として渡仏後は、伝統的な日本美術に傾倒し、可憐な草花をまとう精霊のような少年少女のポートレートに、浮世絵の大胆な構図と江戸の人々のイメージを織り交ぜた作品を手がけ、遊び心溢れる作風へと展開します。時空を超えて過去と現在が混じり合う幻想的な入江の作品は生命の循環のプロセスを見ているような新鮮な驚きと発見を私たちに与えてくれることでしょう。
本展では静謐な銅版画、創作の軌跡を伝えるエスキースを含め、歌川広重の《東海道五十三次》に刺激を受けたシリーズ、大桜が描かれた屏風の代表作等を一堂に展示し、入江明日香の独創的な作品の魅力に迫ります。